ゆきの物語

Translations of chapters from the story by our own richvh
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furin
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RE: ゆきの物語

Post by furin » Fri 01.05.2007 8:58 am

mihaさん、こんばんは!

1. 二通ということは、「手紙を2人に出した」または「同じ人に2回出した」ということですか?
2. この意味がよくわからないのですが、身分の高い女性が馬に乗らないのであれば、教える必要がないのではないですか?ゆきは、身分が高くなったのですから。
1.「殿様と女将へ」の手紙だということが前章に書かれています。それぞれに一通ずつ送るつもりなのでしょうね。

2. それには殿もご賛同なさっております!(笑) 例えそれが常識だったとしても、ゆきは自分で乗馬すると言い張るんでしょうね。

1. それから、当時の手紙を書く紙は、巻紙だと思うので、1枚、2枚と書くのではなく、1枚に続けて書くのではないかと思いました。
私も巻紙だと思います。
ただ、それが筒状に丸めたものだったのか、九暑辮ワにした物だったのかさえ定かでありませんでしたので「二通」と書き直すにとどめました。

2. 当時は、身分の高い女性は馬に乗らないと思います。
私もそう思います^^。
少し前の章に出てくる「馬車」というのも本来は不自然なんでしょうね。牛車は存在したと思いますが。ただ、Richさんとしては、明らかな誤謬でない限り、物語の内容を重視して執筆しておられるようです。

39章は、furinさんがチェックしてからですが、私はタイポだけをチェックをしますが、
いえいえ私のことなどお高「なく、mihaさんのご都合でどうぞ。^^
私自身、時間のある時に気楽に参加させていただいているだけ、という立場ですから。
(もっとも、映画化の際には「忍者役」をいただける約束になっておりますが(笑))


今後もよろしくお願いいたします。

風鈴

miha
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RE: ゆきの物語

Post by miha » Fri 01.05.2007 10:50 am

furinさん、

お名前はきいてましたが、はじめまして。私は、「てにをは」を直しているだけです。風鈴さんのように、知識がないから、あらためて考えるとわからなくなります。

手紙、二枚の件は、投稿した後、状況がわかったので、納得したとの投稿も入れました。

それから、馬車の件は、私も気になりますが、まあ、そういうことで。

馬に乗るのは、凸凹道を馬車が通れないので、馬で行くということで乗馬の件も、一応、納得。

馬屋の件は、はじめは厩になっていたので、あれって思ったのですが、その後、馬屋に
なっていたので、いいのかな?後で調べようと思っていたら、馬屋の「親方」、とか馬屋の「者」
になってたので、一安心です。(書くのを忘れていました。)

では、お知らせまで

^^^^^^^

今後もよろしく、お願いします。

miha
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RE: ゆきの物語

Post by miha » Fri 01.05.2007 11:57 am

furinさん、もう1つ忘れてました。

もし、映画化されたら、furinさんは忍者役ですね。私は、女将役がいいかなああ。

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angstycoder
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RE: ゆきの物語

Post by angstycoder » Tue 01.09.2007 6:45 pm

This is a bit too challenging for me at my level, but I'm slowly making it through.

Oh, my name ends in coder (someone stole my schtick!), I have webspace, and I like traffic ;)
angstycoder: "指の臨死体験"
kagemaru: ? ? ?
angstycoder: "I meant finger has near death experience"
kagemaru "doesn't work. You said 'Finger of near death experience'"
angstycoder: "Did I mention I don't know grammar?"

richvh
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RE: ゆきの物語

Post by richvh » Wed 01.10.2007 9:44 pm

Chapter 40: (mostly corrected by furin already)

第四緒ヘ
初めの村

次の朝、ゆきと若殿は家来と一緒に初めの村へ出かけました。しばらくすると、道が狭くなるにつれ二頭の馬は肩を並べて歩くことはできなくなりました。さらに道が凸凹になるにつれて、かろうじて一頭だけなら歩ける、というほどの悪路になりました。若殿は、「酷いな。道がほとんどこのような状態なら、兵をどこかへ早く送るような事態の時に、まったく使い物にならない。このままではいけないぞ」と言いました。

ついに、ゆきたちは村に到着しました。しかし、村の住民はいないようでした。しばらく捜索した後で、一人の老人を見つけました。

家来の一人が、「じじい、みんなはどこだい?」と聞きました。

老人は、「お侍さまが村にくれば、わしら百姓は苦しみます。それでもお殿さまがじきじきに来るよりはましであろうと思っておりました。今日、お殿さまがここに来るおつもりということを聞いて、村の者は皆逃げ出したまま身を隠しております。わしは先の短い身ですので、ここに一人残っております」と言いました。

その家来は、「畜生!」と、刀を抜こうとしましたが、「止めなさい!」と声を聞いて、ゆきの方へ向きました。「私は村の人々を傷つけるつもりはありません。その人を放しなさい」とゆきは命じました。その家来は若殿がこっくりとうなずくのを見た後、老人を放しました。

ゆきは馬から降りて、老人のところに近づきました。「おじいさん、父上の時代にも農民がそのように扱われることがありましたか」と聞きました。

老人は突然にやりと笑いました。「お父上でございますか。もしお父上とおっしゃったのなら、あなたはゆきさまでございましょう」と言いました。「百姓の生活はいつもつらいものではございますが、これほどつらい時代は今までありませんでした。お父上の時代、お侍が理由もなく百姓を殺すようなことがあれば、お父上は直ちにそのお侍を罰したものでした。しかし、後のお殿さまは、どのようなことがあろうと、お侍を罰するということが全くありません。反対に、百姓は取るに足らない理由のために罰を受けております」

ゆきは、「侍でも、農民でも、罰するかどうかを決める前に公正な裁きをすべきです」と言いました。「他の住民を探して、私が皆と会いたいと言っていることを告げてください」

それから老人は出かけ、一人一人、村の住民を集めました。ほとんどの村人が集まった後で、若殿とゆきは農民の言い分を聞きたり、その村に道を整備する担当区分、免除する税の部分を決めたり、責任者を任じたりしました。
Last edited by richvh on Wed 01.10.2007 10:51 pm, edited 1 time in total.
Richard VanHouten
ゆきの物語

richvh
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RE: ゆきの物語

Post by richvh » Sat 01.13.2007 10:22 pm

Chapter 41 (some corrections on the beginning from miha, hiroyasua and ryokondo):

第四処齒ヘ
女将の到着

ゆきたちはその村に二日間いました。その後、次の村へ向かって出発しました。ゆきと若殿はいい領主だといううわさが広まりました。村人は、次第に、ゆきたちを歓迎してけれるようになりました。

一方、城の中にはゆきのことを、妬んで、悪口を言い始める者もいました。「彼女が城にいる間は、誰かが城で彼女の悪口やそのようなことを言ったら、すぐ災難に遭っていたようだ。彼女が城を出るようになって、そんな災難はあまり起こらなくなった。それに、若いのに、どうしてあんな達者なお点前ができるのだろう?うわさでは、彼女は狐と通じているらしい。彼女も化け物かも知れない。あるいは、物の怪かも知れない」などと言う者も現れました。

その間、大きな町にある温泉の女将が城に着きました。ゆきはいないので、女将は老中にゆきの手紙を見せました。「ゆきさまをお手伝いするためにこちらに参ったのです。ゆきさまはこちらにいらっしゃらないので、何をいたした方がいいでしょうか」と聞きました。

老中は、「ゆきは、あなたがこちらに行くことと垂オておりました。ゆきが村にお訪ねの間に、その城のことを熟知された方がいいでしょう。ゆきの隣室にお住みなっても宜しいかと存じます」と答えました。

それから女将は城のあちらこちらに行きました。しばらくすると、その悪口のうわさを聞き始めました。初めに、女将は「彼女?その『彼女』は誰だかしら」と思いましたが、彼女は城の皆さんを知らなかったので、何も言いませんでした。しかし、徐々に女将はその人たちがゆきのことを言っていたのが分かりました。そのうわさに気づいてから、老中のところへ行き、告げました。

老中は答えました、「そういうことを報告してくれて、ありがとう。しかし、人が他人のうわさ話を止めることができません。そのうわさを集めてくれませんか。ゆきはお帰り時、そのことを存じたいでございましょう」と言いました。

それから女将はうわさを聞き続け、日記に詳細を書きました。


Edit: a few corrections from happa on Mixi:

第四処齒ヘ
女将の到着

ゆきたちはその村に二日間いました。その後、次の村へ向かって出発しました。ゆきと若殿はいい領主だといううわさが広まりました。村人は、次第に、ゆきたちを歓迎してくれるようになりました。

一方、城の中にはゆきのことを、妬んで、悪口を言い始める者もいました。「彼女が城にいる間は、誰かが城で彼女の悪口やそのようなことを言ったら、すぐ災難に遭っていたようだ。彼女が城を出るようになって、そんな災難はあまり起こらなくなった。それに、若いのに、どうしてあんな達者なお点前ができるのだろう?うわさでは、彼女は狐と通じているらしい。彼女も化け物かも知れない。あるいは、物の怪かも知れない」などと言う者も現れました。

その間、大きな町にある温泉の女将が城に着きました。ゆきはいないので、女将は老中にゆきの手紙を見せました。「ゆきさまをお手伝いするためにこちらに参ったのです。ゆきさまはこちらにいらっしゃらないので、何をいたした方がいいでしょうか」と聞きました。

老中は、「ゆきは、あなたがこちらに行くことと垂オておりました。ゆきが村をお訪ねの間に、その城のことを熟知された方がいいでしょう。ゆきの隣室にお住みなっても宜しいかと存じます」と答えました。

それから女将は城のあちらこちらに行きました。しばらくすると、その悪口のうわさを聞き始めました。初めに、女将は「彼女?その『彼女』は誰だかしら」と思いましたが、彼女は城の皆さんを知らなかったので、何も言いませんでした。しかし、徐々に女将はその人たちがゆきのことを言っていたのが分かりました。そのうわさに気づいてから、老中のところへ行き、告げました。

老中は答えました、「そういうことを報告してくれて、ありがとう。しかし、人が他人のうわさ話を止めることができません。そのうわさを集めてくれませんか。ゆきさまがお帰りになられたら、そのことをお知りになりたいでしょう」と言いました。

それから女将はうわさを聞き続け、日記に詳細を書きました。


Edit: corrections from furin

第四処齒ヘ
女将の到着

ゆきたちはその村に二日間いました。その後、次の村へ向かって出発しました。ゆきと若殿はいい領主だといううわさが広まりました。村人は、次第に、ゆきたちを歓迎してくれるようになりました。

一方、城の中にはゆきのことを妬んで、悪口を言い始める者もいました。「彼女が城にいた間は、誰かが彼女を悪く言うと、その人はすぐに何らかの災難に遭っていたようだ。彼女が城を出てからは、そんな災難はあまり起こらなくなった。それに、若いのに、どうしてあんなにお茶のお点前が達者なのだろう?うわさでは、彼女は狐と通じているらしい。彼女も化け物かも知れない。あるいは、物の怪の類いかも知れない」などと言い出す者も現れました。

その頃、大きな町にある温泉の女将が城に着きました。ゆきがいないので、女将は老中にゆきの手紙を見せました。「ゆきさまをお手伝いするためにこちらに参ったのです。ゆきさまがお留守だというでしたら、私は何をいたしましょうか」と聞きました。

老中は、「ゆきさまは、あなたが城においでになると、確かにおっしゃっていました。ゆきさまが村をお訪ねしている間に、この城内のことをよく知っておいた方がいいでしょう。ゆきさまの隣室にお使いください」と答えました。

それから女将は城内のあちらこちら歩いて回りました。しばらくすると、ある人についての、悪いうわさ話が耳に入り始めました。初め、女将は「彼女?その『彼女』は誰かしら」と思いましたが、まだ彼女は城の者をよく知らなかったので、何も言いませんでした。しかし、徐々に、その人たちが話しているのは、ゆきのことだと分かってきました。そのことに気づいてから、老中のところへ行き、悪いうわさについて報告しました。

老中は答えました、「分かりました、ありがとう。しかし、人のうわさ話を止めることはできません。そのうわさを集めてくれませんか。ゆきさまがお帰りになられたら、そのことをお知りになりたいでしょう」と言いました。

それから女将は、悪いうわさを聞くたひに、その詳細を日記に書き続けました。
Last edited by richvh on Mon 01.15.2007 9:17 am, edited 1 time in total.
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Post by richvh » Mon 01.15.2007 9:41 pm

Chapter 42: (with corrections from furin)

第四藷?ヘ
危難の噂r

ゆきたちが山に近づくと、鬼や天狗などが村を襲撃している、という妙な奄?ィにしました。家来の長は若殿に言いました、「殿、危険でございます。城にお戻りになる方が良いかと存じます。このままお進みになるのであれば、女の方々を城にお帰しするべきかと存じます」

若殿は、「私はもう城に戻るようにとゆきに命じたが、彼女はそれを断固として拒否した。それに、狐子は…」

「鬼なんて怖くないわ」と言う声が聞こえました。狐子は若殿の近くにいました。「鬼なんて、力だけで、頭は空っぽですもの」

「鬼が父上の城を襲撃する時、狐子のお父さんがあそこにいなかったら、私は家来どもと共に何もできなかったに違いない…とにかく、ゆきを説得して城に戻してくれないか」と若殿は尋ねました。

「もう無駄です。命令される前は、城へ戻ろうと思っていたのに、命令されてからは、逆に続けようと決意してしまったようです。あの子は気骨があるよ。頑張れ!…どうせ、鬼などがいた方が、このつまらない旅は賑やかになるでしょう」と、狐子はゆきの方へ向かって歩きました。

若殿は家来に、「全員が鬼や天狗などを見つけ出せるように注意しておいて欲しい。驚いては駄目だ」と命じてから、「つまらない旅の方がいい」と呟きました。


Edit: minor correction by furin

第四藷?ヘ
危難の噂r

ゆきたちが山に近づくと、鬼や天狗などが村を襲撃している、という妙な奄?ィにしました。家来の長は若殿に言いました、「殿、危険でございます。城にお戻りになる方が良いかと存じます。このままお進みになるのであれば、女の方々を城にお帰しするべきかと存じます」

若殿は、「私はもう城に戻るようにとゆきに命じたが、彼女はそれを断固として拒否した。それに、狐子は…」

「鬼なんて怖くないわ」と言う声が聞こえました。狐子は若殿の近くにいました。「鬼なんて、力だけで、頭は空っぽですもの」

「鬼が父上の城を襲撃した時、狐子のお父さんがあそこにいなかったら、私は家来どもと共に何もできなかったに違いない…とにかく、ゆきを説得して城に戻してくれないか」と若殿は尋ねました。

「もう無駄です。命令される前は、城へ戻ろうと思っていたのに、命令されてからは、逆に続けようと決意してしまったようです。あの子は気骨があるよ。頑張れ!…どうせ、鬼などがいた方が、このつまらない旅は賑やかになるでしょう」と、狐子はゆきの方へ向かって歩きました。

若殿は家来に、「全員が鬼や天狗などを見つけ出せるように注意しておいて欲しい。驚いては駄目だ」と命じてから、「つまらない旅の方がいい」と呟きました。
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Post by richvh » Sun 01.21.2007 12:34 am

Chapter 43. The first part has corrections from furin, the kerai's speech has corrections from miha, the end is uncorrected.

第四庶O章
鬼との出遭い

少しして、ゆきたちが森を通り抜ける間に、斥候が戻ってきて報告しました。「殿、一町ほど向こうで、倒れた巨木が道をふさいでおります。その先へ進むことはできないようでございます」

若殿は家来に聞きました、「他にも道があるだろう?」

「あの村は狭い谷の中にあるので、他の道はございません」と答えました。

「今すぐ、城へ戻ってくれますか」と若殿はゆきに尋ねました。

「私はそれぞれの村を訪ねたいと垂オました。安全で行きやすい村だけを選んで訪ねたいと垂オた覚えはございません。すべての村を訪ね終えてから、戻るつもりです」とゆきは答えました。

若殿はため息をつきました。「仕方ない。斧を持っていって、あの丸木を切り開きなさい」と命じました。

それから、ゆきたちはその丸木のそばに集まりました。三人の家来が、斧でその木を切り始めました。ところが、斧が木に当たるや否や、その木は激しく動き始め、怒号が辺りに響き渡りました。「どこのどいつが俺様の昼寝を邪魔してやがる?」木だと思っていたものは、なんと鬼の足でした!

鬼は立ち上がりました。ゆきたちの馬は怯えてしまって、あちこちへ走り回りました。ゆきが乗っていた馬も魔黷トいました。ゆきは馬から振り落とされて、地面にたたきつけられ、気絶しました。一帯はひどい混乱状態に陥ってしまいました。

「俺様は、弟に会うためにここに来たのに、あいつの岩屋には誰もいない。この辺りの人間がまだ生きていた時に、俺様に食われる前に、すでに弟を殺していたに違いない。お前ら、何か知っていることがあるか?」

「出たわね、この木偶の坊、私の父がその鬼を退治させたのよ。兄弟そろって間抜けの見本市でもやるつもりだったのかしら。戦うだけ無駄ね」狐子は自分の姿に戻り、少し離れて座ったまま、のんびりと毛づくろいを始めました。。

「お前のように小さな女狐が俺様の相手になるはずもない。ほう、生意気にも尻尾が二本か。どれ、ひねりつぶしてやろう」と、鬼は松の木を引き抜いて、まるで棍棒のように狐子のいるところへ振り下ろしました。その松の木を持ち上げてみると、狐子は影も形もなくなっていました。「軽いもんだわい」

「あらこっちよ、のろまちゃん。その松の木を枕に、お昼寝するところだったわ」と笑う声が聞こえました。狐子は少し離れた所に立っていました。その瞬間、鬼の方へ駆けてきたかと思うと、狐子は鬼の踵を噛んで、また遠ざかりました。

「畜生!止めろ!うっとうしい女狐め、そこを動くな!」と、鬼は棍棒を振り回りました。

狐子はそのようにして、徐々に鬼をゆきたちのいる場所から離していきました。

一方、家来たちは馬を捕まえた後、少し落ち着きました。若殿はゆきの目を覚まそうとしました。「ゆき!起きなさい!逃げるんだ!」

ゆきの目が開き始めました。「あの、何があったの?頭が痛い…」と、ゆきの目を丸くして言いました。「鬼だったの?どこ?」と、神経質に辺りを見回し、離れたところに鬼に気づきました。「誰かが鬼に追われているのですか」

若殿は、「狐子だよ。鬼が狐子を追い続けている。今のうちに、さあ逃げよう!」と言いました。

ゆきは、「それが侍のお言葉でしょうか。女子に戦わせて、ご自分の方はお逃げになるとは。それに、あの鬼を止めなければ、これからまた何人の農民が殺されてしまうことか。侍の義務は国を守ることではございませんか。農民は国の生きた血です。農民を失えば、国が滅んでしまうことでしょう」

「あそこを見て!狐子が噛んだ踵のところに、狐火が憑いています。あそこを深く切れば、確かに鬼はひっくり返るに違いないでしょう!真の侍なら出来るはずです」とゆきは言いました。

「そうだ、そうだ!見ている!じゃ、切ってみる」と、刀を抜こうとしましたが、「殿、お待ちください」と言う声が聞こえました。家来の長はゆきたちに近づきました。

「お止めになった方が良いかと存じます。農民は国の生きた血でござるが、殿は国の御心でございます。お世継ぎがいらっしゃらない殿が、万が一、お亡くなりになりますと、…。たいてい、隣の国の殿どもがその国を支配なさるために戦いを挑んできて、その国は滅んでしまいます」

「侍の最も大切な義務は殿を守ることでございます。この刀と、拙者の父上がゆきさまのお父さまにお仕えしました。拙者はその後に敬意が払えない大名に仕えたのを恥ずかしく存じるので、たとえ命を落としたとしても、その鬼を倒すと、汚名をそそぐことができます。ですから、拙者がこの責務をお引き受けする方がいいかと存じます。殿は決定的な打撃をお与えになる方がいいかと存じます」

若殿がこっくりとうなずくと、家来は鬼の方へ向きました。木から木まで走っていき、鬼の方へ見ながる少し時間待ち、また次の木の方へ向かって走りました。家来の後ろに、少しはなれて、若殿は同じようについていきました。少しすると、家来は鬼の辺りに着きました。もう一度鬼がまだ気づかないのを調べてから、鬼の踵のそばに駆けつけ、刀で深く切りました。鬼は怒号しながら損ねた足を持ち上げたが、棍棒を振り回ったので、釣り合いを失い、ついに地面でひっくり返りました。

鬼が落ちたと、若殿は鬼の頭のところへ駆けつけ、刀を抜き、鬼の首を切り落としました。その後で、家来が立ったところへ見たが、誰も見ませんでした。「こら、どこだ?大丈夫?」と呼びました。

家来は答えました、「こちらでございますが、お動きできないのです。鬼の足は拙者の腕の上にあるのです」

それから家来たちは家来の長を鬼の足の下から放ちました。一方、狐子は人間の姿に化け、若殿のところに行きました。「楽しかったね。他の鬼に会うかしら」と言いました。

「そんなことを言わないで!」と若殿は言いました。


Edit: a few corrections from furin

第四庶O章
鬼と遭遇

少しして、ゆきたちが森を通り抜ける間に、斥候が戻ってきて報告しました。「殿、一町ほど向こうで、倒れた巨木が道をふさいでおります。その先へ進むことはできないようでございます」

若殿は家来に聞きました、「他にも道があるだろう?」

「あの村は狭い谷の中にあるので、他の道はございません」と答えました。

「今すぐ、城へ戻ってくれますか」と若殿はゆきに尋ねました。

「私はそれぞれの村を訪ねたいと垂オました。安全で行きやすい村だけを選んで訪ねたいと垂オた覚えはございません。すべての村を訪ね終えてから、戻るつもりです」とゆきは答えました。

若殿はため息をつきました。「仕方ない。斧を持っていって、あの丸木を切り開きなさい」と命じました。

それから、ゆきたちはその丸木のそばに集まりました。三人の家来が、斧でその木を切り始めました。ところが、斧が木に当たるや否や、その木は激しく動き始め、怒号が辺りに響き渡りました。「どこのどいつが俺様の昼寝を邪魔してやがる?」木だと思っていたものは、なんと鬼の足でした!

鬼は立ち上がりました。ゆきたちの馬は怯えてしまって、あちこちへ走り回りました。ゆきが乗っていた馬も魔黷トいました。ゆきは馬から振り落とされて、地面にたたきつけられ、気絶しました。一帯はひどい混乱状態に陥ってしまいました。

「俺様は、弟に会うためにここに来たのに、あいつの岩屋には誰もいない。この辺りの人間がまだ生きていた時に、俺様に食われる前に、すでに弟を殺していたに違いない。お前ら、何か知っていることがあるか?」

「出たわね、この木偶の坊、私の父がその鬼を退治させたのよ。兄弟そろって間抜け面の見本市でもやるつもりだったのかしら。戦うだけ無駄ね」狐子は自分の姿に戻り、少し離れて座ったまま、のんびりと毛づくろいを始めました。。

「お前のように小さな女狐が俺様の相手になるはずもない。ほう、生意気にも尻尾が二本か。どれ、ひねりつぶしてやろう」と、鬼は松の木を引き抜いて、まるで棍棒のように狐子のいるところへ振り下ろしました。その松の木を持ち上げてみると、狐子は影も形もなくなっていました。「軽いもんだわい」

「あらこっちよ、のろまちゃん。その松の木を枕に、お昼寝するところだったわ」と笑う声が聞こえました。狐子は少し離れた所に立っていました。その瞬間、鬼の方へ駆けてきたかと思うと、狐子は鬼の踵を噛んで、また遠ざかりました。

「畜生!止めろ!うっとうしい女狐め、そこを動くな!」と、鬼は棍棒を振り回りました。

狐子はそのようにして、徐々に鬼をゆきたちのいる場所から離していきました。

一方、家来たちは馬を捕まえた後、少し落ち着きました。若殿はゆきの目を覚まそうとしました。「ゆき!起きなさい!逃げるんだ!」

ゆきの目が開き始めました。「あの、何があったの?頭が痛い…」と、ゆきは目を丸くして言いました。「鬼だったの?どこ?」と、神経質に辺りを見回し、離れたところにいる鬼に気づきました。「誰かが鬼に追われているのですか」

若殿は、「狐子だよ。鬼が狐子を追い続けている。今のうちに、さあ逃げよう!」と言いました。

ゆきは、「それが侍のお言葉でしょうか。女子に戦わせて、ご自分の方はお逃げになるとは。それに、あの鬼を止めなければ、これからまた何人の農民が殺されてしまうことか。侍の義務は国を守ることではございませんか。農民は国の生きた血です。農民を失えば、国が滅んでしまうことでしょう」

「あそこを見て!狐子が噛んだ踵のところに、狐火が憑いています。あそこを深く切れば、確かに鬼はひっくり返るに違いないでしょう!真の侍なら出来るはずです」とゆきは言いました。

「そうだ、そうだ!見ている!じゃ、切ってみる」と、刀を抜こうとしましたが、「殿、お待ちください」と言う声が聞こえました。家来の長はゆきたちに近づきました。

「お止めになった方が良いかと存じます。農民は国の生きた血でござるが、殿は国の御心でございます。お世継ぎがいらっしゃらない殿が、万が一、お亡くなりになりますと、…。たいてい、隣の国の殿どもがその国を支配なさるために戦いを挑んできて、その国は滅んでしまいます」

「侍の最も大切な義務は殿を守ることでございます。この刀と、拙者の父上がゆきさまのお父さまにお仕えしました。拙者はその後に敬意ができない大名に仕えたのを恥ずかしく存じるので、たとえ命を落としたとしても、その鬼を倒すと、汚名をそそぐことができます。ですから、拙者がこの責務をお引き受けする方がいいかと存じます。殿は決定的な打撃をお与えになる方がいいかと存じます」

若殿がこっくりとうなずくと、家来は鬼の方へ向きました。木から木まで走っていき、鬼の方へ見ながる少し時間待ち、また次の木の方へ向かって走りました。家来の後ろに、少しはなれて、若殿は同じようについていきました。少しすると、家来は鬼の辺りに着きました。もう一度鬼がまだ気づかないのを調べてから、鬼の踵のそばに駆けつけ、刀で深く切りました。鬼は怒号しながら棍棒を振り回ったので、損ねた足を持ち上げたと、釣り合いを失い、ついに地面でひっくり返りました。

鬼が落ちたと、若殿は鬼の頭のところへ駆けつけ、刀を抜き、鬼の首を切り落としました。その後で、家来が立ったところへ見たが、誰も見ませんでした。「こら、どこだ?大丈夫?」と呼びました。

家来は答えました、「こちらでございますが、お動きできないのです。鬼の足は拙者の腕の上にあるのです」

それから家来たちは家来の長を鬼の足の下から放ちました。一方、狐子は人間の姿に化け、若殿のところに行きました。「楽しかったね。他の鬼に会うかしら」と言いました。

「そんなことを言わないで!」と若殿は言いました。


Edit: more corrections from furin

第四庶O章
鬼と遭遇

少しして、ゆきたちが森を通り抜ける間に、斥候が戻ってきて報告しました。「殿、一町ほど向こうで、倒れた巨木が道をふさいでおります。その先へ進むことはできないようでございます」

若殿は家来に聞きました、「他にも道があるだろう?」

「あの村は狭い谷の中にあるので、他の道はございません」と答えました。

「今すぐ、城へ戻ってくれますか」と若殿はゆきに尋ねました。

「私はそれぞれの村を訪ねたいと垂オました。安全で行きやすい村だけを選んで訪ねたいと垂オた覚えはございません。すべての村を訪ね終えてから、戻るつもりです」とゆきは答えました。

若殿はため息をつきました。「仕方ない。斧を持っていって、あの丸木を切り開きなさい」と命じました。

それから、ゆきたちはその丸木のそばに集まりました。三人の家来が、斧でその木を切り始めました。ところが、斧が木に当たるや否や、その木は激しく動き始め、怒号が辺りに響き渡りました。「どこのどいつが俺様の昼寝を邪魔してやがる?」木だと思っていたものは、なんと鬼の足でした!

鬼は立ち上がりました。ゆきたちの馬は怯えてしまって、あちこちへ走り回りました。ゆきが乗っていた馬も魔黷トいました。ゆきは馬から振り落とされて、地面にたたきつけられ、気絶しました。一帯はひどい混乱状態に陥ってしまいました。

「俺様は、弟に会うためにここに来たのに、あいつの岩屋には誰もいない。この辺りの人間がまだ生きていた時に、俺様に食われる前に、すでに弟を殺していたに違いない。お前ら、何か知っていることがあるか?」

「出たわね、この木偶の坊、私の父がその鬼を退治させたのよ。兄弟そろって間抜け面の見本市でもやるつもりだったのかしら。戦うだけ無駄ね」狐子は自分の姿に戻り、少し離れて座ったまま、のんびりと毛づくろいを始めました。。

「お前のように小さな女狐が俺様の相手になるはずもない。ほう、生意気にも尻尾が二本か。どれ、ひねりつぶしてやろう」と、鬼は松の木を引き抜いて、まるで棍棒のように狐子のいるところへ振り下ろしました。その松の木を持ち上げてみると、狐子は影も形もなくなっていました。「軽いもんだわい」

「あらこっちよ、のろまちゃん。その松の木を枕に、お昼寝するところだったわ」と笑う声が聞こえました。狐子は少し離れた所に立っていました。その瞬間、鬼の方へ駆けてきたかと思うと、狐子は鬼の踵を噛んで、また遠ざかりました。

「畜生!止めろ!うっとうしい女狐め、そこを動くな!」と、鬼は棍棒を振り回りました。

狐子はそのようにして、徐々に鬼をゆきたちのいる場所から離していきました。

一方、家来たちは馬を捕まえた後、少し落ち着きました。若殿はゆきの目を覚まそうとしました。「ゆき!起きなさい!逃げるんだ!」

ゆきの目が開き始めました。「あの、何があったの?頭が痛い…」と、ゆきは目を丸くして言いました。「鬼だったの?どこ?」と、神経質に辺りを見回し、離れたところにいる鬼に気づきました。「誰かが鬼に追われているのですか」

若殿は、「狐子だよ。鬼が狐子を追い続けている。今のうちに、さあ逃げよう!」と言いました。

ゆきは、「それが侍のお言葉でしょうか。女子に戦わせて、ご自分の方はお逃げになるとは。それに、あの鬼を止めなければ、これからまた何人の農民が殺されてしまうことか。侍の義務は国を守ることではございませんか。農民は国の生きた血です。農民を失えば、国が滅んでしまうことでしょう」

「あそこを見て!狐子が噛んだ踵のところに、狐火が憑いています。あそこを深く切れば、確かに鬼はひっくり返るに違いないでしょう!真の侍なら出来るはずです」とゆきは言いました。

「そうか!見えるぞ!よし、やってみる」と、刀を抜こうとしましたが、「殿、お待ちください」と言う声が聞こえました。家来がゆきたちに近づいてきました。

「ご再考なされた方が良いかと存じます。農民は国の生きた血ではありますが、殿は国の御心でございます。お世継ぎがいらっしゃらない殿が、万が一ことでもございますれば…。すぐにでも、隣国が攻め込んできて、我が国を滅ぼしてしまうことでしょう」

「我ら侍の最も大切な義務は殿を守ることでございます。この刀と、拙者の父がゆきさまのお父上にお仕え致しました。しかし、その後の大名に仕えたことは、拙者にとって真に不名誉なことでありました。ですから、拙者がこの責務をお引き受け致します。たとえ我が命を落とそうとも、あの鬼を倒すことで汚名を返上いたしたいと存じております。殿は最後の決定打をお願い致します」

若殿がゆっくりとうなずくと、家来は鬼の方へ向きました。木から木まで走ってぬけ、鬼の方を窺いながる少し待ち、また次の木の方へ向かって走りました。若殿は同じように、家来の後ろを少し離れてついて行きました。そしてようやく、家来は鬼の近くまでたどり着きました。もう一度、鬼がまだ気づかないのをそっと確かめてから、息を殺して鬼の踵のそばに駆けつけ、力いっぱい刀で深く切り込みました。鬼は激高しながら切られた足を持ち上げようとしましたが、松の木の棍棒を振り回したので、釣り合いを失い、ついに地面でひっくり返りました。

鬼が倒れたのを見て、すぐに若殿は鬼の頭のところへ駆けつけ、刀を抜き、一振りで鬼の首を切り落としました。一段落した後で、家来が立っていた辺りを見ましたが、そこには誰もいませんでした。「おい、どこだ?大丈夫か?」と呼びました。

家来は答えました、「こちらでございますが、身動きできないのでございます。鬼の足は拙者の腕の上にあるのです」

それから、家来たちは彼を鬼の足の下から助け出しました。一方、狐子は人間の姿に化け、若殿のところに行きました。「とっても楽しかったわ。今度はどんな鬼に会うかしら」と言いました。

「やれやれ」と若殿は苦笑いながら言いました。


Edit: still more corrections from furin

第四庶O章
鬼と遭遇

少しして、ゆきたちが森を通り抜ける間に、斥候が戻ってきて報告しました。「殿、一町ほど向こうで、倒れた巨木が道をふさいでおります。その先へ進むことはできないようでございます」

若殿は家来に聞きました、「他にも道があるだろう?」

「あの村は狭い谷の中にあるので、他の道はございません」と答えました。

「今すぐ、城へ戻ってくれますか」と若殿はゆきに尋ねました。

「私はそれぞれの村を訪ねたいと垂オました。安全で行きやすい村だけを選んで訪ねたいと垂オた覚えはございません。すべての村を訪ね終えてから、戻るつもりです」とゆきは答えました。

若殿はため息をつきました。「仕方ない。斧を持っていって、あの丸木を切り開きなさい」と命じました。

それから、ゆきたちはその丸木のそばに集まりました。三人の家来が、斧でその木を切り始めました。ところが、斧が木に当たるや否や、その木は激しく動き始め、怒号が辺りに響き渡りました。「どこのどいつが俺様の昼寝を邪魔してやがる?」木だと思っていたものは、なんと鬼の足でした!

鬼は立ち上がりました。ゆきたちの馬は怯えてしまって、あちこちへ走り回りました。ゆきは馬から振り落とされて、地面にたたきつけられ、気絶しました。一帯はひどい混乱状態に陥ってしまいました。

「俺様は、弟に会うためにここに来たのに、あいつの岩屋には誰もいない。この辺りの人間がまだ生きていた時に、俺様に食われる前に、すでに弟を殺していたに違いない。お前ら、何か知っていることがあるか?」

「出たわね、この木偶の坊、私の父がその鬼を退治させたのよ。兄弟そろって間抜け面の見本市でもやるつもりだったのかしら。戦うだけ無駄ね」狐子は自分の姿に戻り、少し離れて座ったまま、のんびりと毛づくろいを始めました。。

「お前のように小さな女狐が俺様の相手になるはずもない。ほう、生意気にも尻尾が二本か。どれ、ひねりつぶしてやろう」と、鬼は松の木を引き抜いて、まるで棍棒のように狐子のいるところへ振り下ろしました。その松の木を持ち上げてみると、狐子は影も形もなくなっていました。「軽いもんだわい」

「あらこっちよ、のろまちゃん。その松の木を枕に、お昼寝するところだったわ」と笑う声が聞こえました。狐子は少し離れた所に立っていました。その瞬間、鬼の方へ駆けてきたかと思うと、狐子は鬼の踵を噛んで、また遠ざかりました。

「畜生!止めろ!うっとうしい女狐め、そこを動くな!」と、鬼は棍棒を振り回りました。

狐子はそのようにして、徐々に鬼をゆきたちのいる場所から離していきました。

一方、家来たちは馬を捕まえた後、少し落ち着きました。若殿はゆきの目を覚まそうとしました。「ゆき!起きなさい!逃げるんだ!」

ゆきの目が開き始めました。「あの、何があったの?頭が痛い…」と、ゆきは目を丸くして言いました。「鬼だったの?どこ?」と、神経質に辺りを見回し、離れたところにいる鬼に気づきました。「誰かが鬼に追われているのですか」

若殿は、「狐子だよ。鬼が狐子を追い続けている。今のうちに、さあ逃げよう!」と言いました。

ゆきは、「それが侍のお言葉でしょうか。女子に戦わせて、ご自分の方はお逃げになるとは。それに、あの鬼を止めなければ、これからまた何人の農民が殺されてしまうことか。侍の義務は国を守ることではございませんか。農民は国の生きた血です。農民を失えば、国が滅んでしまうことでしょう」

「あそこを見て!狐子が噛んだ踵のところに、狐火が憑いています。あそこを深く切れば、鬼は必ずひっくり返るでしょう!真の侍なら出来るはずです」とゆきは言いました。

「そうか!見えるぞ!よし、やってみる」と、刀を抜こうとしましたが、「殿、お待ちください」と言う声が聞こえました。家来がゆきたちに近づいてきました。

「ご再考なされた方が良いかと存じます。農民は国の生きた血ではありますが、殿は国の御心でございます。お世継ぎがいらっしゃらない殿に、万が一のことでもございますれば…。すぐにでも、隣国が攻め込んできて、我が国を滅ぼしてしまうことでしょう」

「我ら侍の最も大切な義務は殿を守ることでございます。この刀と、拙者の父がゆきさまのお父上にお仕え致しました。しかし、その後の大名に仕えたことは、拙者にとって真に不名誉なことでありました。ですから、拙者がこの責務をお引き受け致します。たとえ我が命を落とそうとも、あの鬼を倒すことで汚名を返上いたしたいと存じております。殿は最後の決定打をお願い致します」

若殿がゆっくりとうなずくと、家来は鬼の方へ向きました。木から木まで走ってぬけ、鬼の方を窺いながる少し待ち、また次の木の方へ向かって走りました。若殿は同じように、家来の後ろを少し離れてついて行きました。そしてようやく、家来は鬼の近くまでたどり着きました。もう一度、鬼がまだ気づかないのをそっと確かめてから、息を殺して鬼の踵のそばに駆けつけ、力いっぱい刀で深く切り込みました。鬼は激高しながら切られた足を持ち上げようとしましたが、松の木の棍棒を振り回したので、釣り合いを失い、ついに地面でひっくり返りました。

鬼が倒れたのを見て、すぐに若殿は鬼の頭のところへ駆けつけ、刀を抜き、一振りで鬼の首を切り落としました。一段落した後で、家来が立っていた辺りを見ましたが、そこには誰もいませんでした。「おい、どこだ?大丈夫か?」と呼びました。

家来は答えました、「こちらでございますが、身動きできないのでございます。鬼の足が拙者の腕の上にあるのです」

それから、家来たちは彼を鬼の足の下から助け出しました。一方、狐子は人間の姿に化け、若殿のところに行きました。「とっても楽しかったわ。今度はどんな鬼に会うかしら」と言いました。

「やれやれ」と若殿は苦笑いしながら言いました。
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Post by richvh » Tue 01.30.2007 11:07 pm

Chapter 44. Most has been corrected by furin, a couple paragraphs near the end were corrected by ryokondo, the last couple of paragraphs are uncorrected.

第四庶l章
破壊した村

鬼を退治した後で、ゆきたちは村の方へ旅を続けました。村に着いた時、あちこちに壊れた家が見えましたが、人は誰もいませんでした。

家来の一人が、ある壊れかけた家に走っていき、「父さん!母さん!どこだ!大丈夫か?」と叫びました。

「おじさん!」と言う声が聞こえました。七、八歳の女の子がその家来のところに走っていきました。「鬼が出たの!お家がめちゃめちゃにされて!お母さんとお父さんが食べられちゃって!怖かったからずっと穴に隠れてたの!」と、泣き出しました。

家来は、「落ち着いて、落ち着いて。鬼は死んだよ。お腹がぺこぺこだろう。兄弟はどこ?」と言いました。

「弟も妹もまだ穴にいる」と、泣き続けなから指差しました。

「おじいさんや、おばあさんは?」と家来は聞きました。

「知らない!」と答えました。

「じゃ、兄弟を集めて、何か食べよう」と家来は言いました。

それから家来は、子供たちをゆきたちのところに連れて行き、食べ物を与えました。若殿は、生き残った者を探すために、村の方々に家来を送りました。

しばらくして、家来たちは戻り、二、三署lの農民を連れてきました。ほとんどは子供でした。「殿、どこもかしこも捜索致しましたが、この者たちしかいないようでございます」と報告しました。

若殿は、「五署「帯の中から生き残った者は、たったのこれだけか?被害は甚大だぞ」と言いました。初めに子供を見つけた家来の方へ向きました。「この村との関係は何だ?」

「拙者の家内はこの村から参りました。家内の父はこの村の長で、この子たちは家内の兄の子供なのでございます」と答えました。

ゆきは、「この村人たちを、いかがなさるおつもりですか」と聞きました。

若殿は、「ここに何も残っていないので、他の村か城下町に連れて行く他ないだろう」と答えました。

ゆきは、「何も残っていないとおしゃるのですか。あちらをご覧ください!あれでも何もないとおしゃいますか」と、田んぼ一面に実った稲穂を指差しました。「あれは国の宝ではございませんか。あの田をすぐにでも刈り取らないと、この村からの米収は無くなってしまいます。つまり、この村からの税収も無くなるということです」

「それよりも、この人たちは他の村に連れて行かれたら、一体どのような生活を送ることになるとお思いですか。よそ者として、とても貧しく暮らすことになるに違いないでしょう。私はそのように育ちましたから、よく分かるのです。それでもまだ、他の村などに連れて行くおつもりですか」とゆきは言いました。

「ふむ。それでは何か良い考えでもあるかい?」と若殿は聞きました。

ゆきは、「はい。仮住まいや食料の確保が必要です。まず、壊された家の中から一、二軒を建て直し、倒された米倉のお米が腐ってしまわないように、運び込んで保管しましょう。それに、隣の村や城に使者を送って、彼らの親戚や手伝ってくれる人を呼び集めましょう。家を再建した後に、改めて米倉を作り、田んぼを刈り取り始めた方がいいかと存じます」と答えました。

若殿は言いました、「分かった。よし、それでは使者と一緒に城へ帰りなさい」

「何をおしゃいますか。あれらの田んぼが刈り入れるまで、ここに残るつもりです。この侍たちの中で、米の収穫の経験がある者は何人いますか。私はあの子くらいの年頃から、毎年収穫を手伝っていたのです。ですから、今年も収穫するつもりです」と、ゆきは七、八歳の女の子に指差しました。

若殿は、「なんと。ここに残るつもりならば、ゆきは妊娠中の身ゆえ、あの子たちを見張るぐらいにしておいた方がいいだろう」と言いました。

ゆきは、「私より狐子は子供を見張るでしょう。あちらをご覧ください!狐子の話やおかしい顔のおかげで、あの泣き顔が笑顔になりました。それに、毎年妊娠中の農民が田んぼを刈り取るのを見ました。私が田んぼの中で働く方が役に立つでしょう」と答えました。

若殿はため息をつきました。「賛成するしかないだろう」と、家来から使者を選びました。


Edit: corrections from furin

第四庶l章
破壊された村

鬼を退治した後で、ゆきたちは村の方へ旅を続けました。村に着いた時、あちこちに壊れた家が見えましたが、人は誰もいませんでした。

家来の一人が、ある壊れかけた家に走っていき、「父さん!母さん!どこだ!大丈夫か?」と叫びました。

「おじさん!」と言う声が聞こえました。七、八歳の女の子がその家来のところに走っていきました。「鬼が出たの!お家がめちゃめちゃにされて!お母さんとお父さんが食べられちゃって!怖かったからずっと穴に隠れてたの!」と、泣き出しました。

家来は、「落ち着いて、落ち着いて。鬼は死んだよ。お腹がぺこぺこだろう。兄弟はどこ?」と言いました。

「弟も妹もまだ穴にいる」と、泣きなから指差しました。

「おじいさんや、おばあさんは?」と家来は聞きました。

「知らない!」と答えました。

「じゃ、兄弟を集めて、何か食べよう」と家来は言いました。

それから家来は、子供たちをゆきたちのところに連れて行き、食べ物を与えました。若殿は、生き残った者を探すために、村の方々に家来を送りました。

しばらくして、家来たちは戻り、二、三署lの農民を連れてきました。ほとんどは子供でした。「殿、どこもかしこも捜索致しましたが、この者たちしかいないようでございます」と報告しました。

若殿は、「五署「帯の中から生き残った者は、たったのこれだけか?被害は甚大だぞ」と言いました。はじめに子供を見つけた家来の方へ向きました。「この村との関係は何だ?」

「拙者の家内はこの村から参りました。家内の父はこの村の長で、この子たちは家内の兄の子供なのでございます」と答えました。

ゆきは、「この村人たちを、いかがなさるおつもりですか」と聞きました。

若殿は、「ここに何も残っていないので、他の村か城下町に連れて行く他ないだろう」と答えました。

ゆきは、「何も残っていないとおしゃるのですか。あちらをご覧ください!あれでも何もないとおしゃいますか」と、田んぼ一面に実った稲穂を指差しました。「あれは国の宝ではございませんか。あの田をすぐにでも刈り取らないと、この村からの米収は無くなってしまいます。つまり、この村からの税収も無くなるということです」

「それよりも、この人たちが他の村に連れて行かれたら、一体どのような生活を送ることになるとお思いですか。よそ者として、とても貧しく暮らすことになるに違いないでしょう。私はそのように育ちましたから、よく分かるのです。それでもまだ、他の村などに連れて行くおつもりですか」とゆきは言いました。

「ふむ。それでは何か良い考えでもあるかい?」と若殿は聞きました。

ゆきは、「はい。仮住まいや食料の確保が必要です。まず、壊された家の中から一、二軒を建て直し、倒された米倉のお米が腐ってしまわないように、運び込んで保管しましょう。それに、隣の村や城に使者を送って、彼らの親戚や手伝ってくれる人を呼び集めましょう。家を再建した後に、改めて米倉を作り、田んぼを刈り取り始めた方がいいかと存じます」と答えました。

若殿は言いました、「分かった。よし、それでは使者と一緒に城へ帰りなさい」

「何をおしゃいますか。あれらの田んぼが刈り入れが終わるまで、ここに残るつもりです。この侍たちの中で、米の収穫の経験がある者は何人いますか。私はあの子くらいの年頃から、毎年収穫を手伝っていたのです。ですから、今年も収穫を手伝うつもりです」と、ゆきは七、八歳の女の子を指差しました。

若殿は、「なんと。ここに残るつもりならば、ゆきは妊娠中の身ゆえ、あの子たちを子守りくらいにしておいた方がいいだろう」と言いました。

ゆきは、「私より狐子の方が、子守りが上手です。あちらをご覧ください!狐子のお話や面白い顔のおかげで、あの子たちの泣き顔が笑顔になりました。それに、毎年妊婦が田んぼを刈り取るのを見てきました。私が田んぼで働く方が役に立つでしょう」と答えました。

若殿はため息をつきました。「賛成するしかないだろう」と、家来の中から使者を選びました。


Edit: another correction from furin

第四庶l章
破壊された村

鬼を退治した後で、ゆきたちは村の方へ旅を続けました。村に着いた時、あちこちに壊れた家が見えましたが、人は誰もいませんでした。

家来の一人が、ある壊れかけた家に走っていき、「父さん!母さん!どこだ!大丈夫か?」と叫びました。

「おじさん!」と言う声が聞こえました。七、八歳の女の子がその家来のところに走っていきました。「鬼が出たの!お家がめちゃめちゃにされて!お母さんとお父さんが食べられちゃって!怖かったからずっと穴に隠れてたの!」と、泣き出しました。

家来は、「落ち着いて、落ち着いて。鬼は死んだよ。お腹がぺこぺこだろう。兄弟はどこ?」と言いました。

「弟も妹もまだ穴にいる」と、泣きなから指差しました。

「おじいさんや、おばあさんは?」と家来は聞きました。

「知らない!」と答えました。

「じゃ、兄弟を集めて、何か食べよう」と家来は言いました。

それから家来は、子供たちをゆきたちのところに連れて行き、食べ物を与えました。若殿は、生き残った者を探すために、村の方々に家来を送りました。

しばらくして、家来たちは戻り、二、三署lの農民を連れてきました。ほとんどは子供でした。「殿、どこもかしこも捜索致しましたが、この者たちしかいないようでございます」と報告しました。

若殿は、「五署「帯の中から生き残った者は、たったのこれだけか?被害は甚大だぞ」と言いました。はじめに子供を見つけた家来の方へ向きました。「この村との関係は何だ?」

「拙者の家内はこの村から参りました。家内の父はこの村の長で、この子たちは家内の兄の子供なのでございます」と答えました。

ゆきは、「この村人たちを、いかがなさるおつもりですか」と聞きました。

若殿は、「ここに何も残っていないので、他の村か城下町に連れて行く他ないだろう」と答えました。

ゆきは、「何も残っていないとおしゃるのですか。あちらをご覧ください!あれでも何もないとおしゃいますか」と、田んぼ一面に実った稲穂を指差しました。「あれは国の宝ではございませんか。あの田をすぐにでも刈り取らないと、この村からの米収は無くなってしまいます。つまり、この村からの税収も無くなるということです」

「それよりも、この人たちが他の村に連れて行かれたら、一体どのような生活を送ることになるとお思いですか。よそ者として、とても貧しく暮らすことになるに違いないでしょう。私はそのように育ちましたから、よく分かるのです。それでもまだ、他の村などに連れて行くおつもりですか」とゆきは言いました。

「ふむ。それでは何か良い考えでもあるかい?」と若殿は聞きました。

ゆきは、「はい。仮住まいや食料の確保が必要です。まず、壊された家の中から一、二軒を建て直し、倒された米倉のお米が腐ってしまわないように、運び込んで保管しましょう。それに、隣の村や城に使者を送って、彼らの親戚や手伝ってくれる人を呼び集めましょう。家を再建した後に収穫を始め、それから改めて米倉を作ればいいかと存じます」と答えました。

若殿は言いました、「分かった。よし、それでは使者と一緒に城へ帰りなさい」

「何をおしゃいますか。あれらの田んぼが刈り入れが終わるまで、ここに残るつもりです。この侍たちの中で、米の収穫の経験がある者は何人いますか。私はあの子くらいの年頃から、毎年収穫を手伝っていたのです。ですから、今年も収穫を手伝うつもりです」と、ゆきは七、八歳の女の子を指差しました。

若殿は、「なんと。ここに残るつもりならば、ゆきは妊娠中の身ゆえ、あの子たちを子守りくらいにしておいた方がいいだろう」と言いました。

ゆきは、「私より狐子の方が、子守りが上手です。あちらをご覧ください!狐子のお話や面白い顔のおかげで、あの子たちの泣き顔が笑顔になりました。それに、毎年妊婦が田んぼを刈り取るのを見てきました。私が田んぼで働く方が役に立つでしょう」と答えました。

若殿はため息をつきました。「賛成するしかないだろう」と、家来の中から使者を選びました。
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Post by richvh » Fri 02.02.2007 10:46 pm

Chapter 45, with corrections from furin:

第四曙ワ章
広がる噂r

ゆきたちが家を建て直したり、米を刈り入れたりしているうちに、だんだん他の村や城下町から手伝ってくれる人たちが到着し始めました。一週間ほどで米の収穫が終わり、ゆきと若殿は今後の村のことを話し合いました。そして、誰がどの田んぼを受け継ぐか、誰がどの孤児を育てるか、というようなことを決めました。

若殿一行についての話が、国中に伝わりました。「殿が、またもや鬼の首を切り落とした。まとに豪傑と呼ぶに相応しい」とか「殿とゆきさまが、鬼に襲われた村を再興させた。本物の名君だ」などと、農民たちは口々に褒め称えました。

一方、城の中では、ゆきの行動について悪口のような奄ェ広まっていました。「彼女は田んぼで働いたそうだ。百姓の心が染み付いているのだろう。全く我等が殿に似つかわしくない妻だ」とか「なんと、殿を泥まみれで働かせたそうだ。魔術を使う物の怪に違いない」とか「狐の姿に化けて、鬼と戦ったそうだ。前から言っているように、彼女は化け物なのだ」などと。

女将は日記にいろいろな奄?ル々と記録し続けました。

そしてついに、ゆきたちはその村の復旧を終え、残った村もすべて訪ね、城へ帰ってきました。


Edit: slight rewording by furin

第四曙ワ章
広がる噂r

ゆきたちが家を建て直したり、米を刈り入れたりしているうちに、だんだん他の村や城下町から手伝ってくれる人たちが到着し始めました。一週間ほどで米の収穫が終わり、ゆきと若殿は今後の村のことを話し合いました。そして、誰がどの田んぼを受け継ぐか、誰がどの孤児を育てるか、というようなことを決めました。

若殿一行についての話が、国中に伝わりました。「殿が、またもや鬼の首を切り落とした。まとに豪傑と呼ぶに相応しい」とか「殿とゆきさまが、鬼に襲われた村を再興させた。本物の名君だ」などと、農民たちは口々に褒め称えました。

一方、城の中では、ゆきの行動について「彼女は田んぼで働いたそうだ。百姓の心が染み付いているのだろう。全く我等が殿に似つかわしくない妻だ」とか「なんと、殿を泥まみれで働かせたそうだ。魔術を使う物の怪に違いない」とか「狐の姿に化けて、鬼と戦ったそうだ。前から言っているように、彼女は化け物なのだ」などと、悪い奄ェ広まっていました。

女将は日記にいろいろな奄?ル々と記録し続けました。

そしてついに、ゆきたちはその村の復旧を終え、残った村もすべて訪ね、城へ帰ってきました。
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Post by richvh » Sun 02.04.2007 4:14 pm

Chapter 46, the first few paragraphs have been corrected by ryokondo and furin.

第四序Z章
城への帰郷

ゆきたちが城に向かっている途中で、狐に会いました。「狐どの、こんにちは」とゆきは言いました。

狐は答えました、「こんにちは、ゆきどの。失礼ですが、狐子と一緒に行かなければなりません。狐会議の用事がありますから」

ゆきは、「狐会議ですか。狐子ちゃんに何か問題でも起こりましたか」と聞きました。

狐子は、「別に、心配しないで。鬼との喧嘩のことだろうわ。もうすぐ戻るだろう。行ってきます」と、自分の姿に戻り、父と一緒に出発し、あっという間に消えました。

しばらくするとゆきたちが城下町に着きました。老若男女の様々人々が道に立ち並んでいました。城へ向かって乗って歩いている時間中、大きな喝采が沸き送り続けました。しかし、城に入ると、喝采はありません。ゆきは城のあちらこちらから自分を悪意に満ちた目で眺めるように感じました。

ついに、親しみのある顔に気づきました。女将はゆきのところに来ました。「女将さん!ここに来ました!神様に願いがかないました!」と、泣き出しました。

女将は、「ゆきさま、お帰りなさい。お落ち着きください。妊娠の身ながら国のあちらこちらにいらっしゃった後で、お疲れ様でございましょう。馬からお降り、お部屋にお戻りください。お風呂が沸いております」と、ゆきに馬から降りるのを手伝い、部屋へ連れて行きました。


Edit: corrections from ryokondo and furin

第四序Z章
城への帰還

ゆきたちが城に向かう途中、狐に会いました。「狐どの、こんにちは」とゆきは言いました。

狐は答えました、「こんにちは、ゆきどの。失礼ですが、狐子と一緒に行かなければなりません。狐の会議の用事がありますから」

ゆきは、「狐の会議ですか。狐子ちゃんに何か問題でも起こりましたか」と聞きました。

狐子は、「別に、心配しないで。きっと鬼を退治した時のことね。すぐに帰って来られると思うわ。それでは行ってきます」と、自分の姿に戻り、父親と一緒に歩き出したかと思うと、あっという間に消えました。

しばらくすると、ゆきたちは城下町に着きました。老若男女、町中の人々が道に並んで待っていました。その中を通って城へ向かう間、大きな喝采が沸き続けました。しかし、城内はとても静かでした。ゆきは城のあちこちから悪意に満ちた目で眺められているように感じました。

しかし、見覚えのある顔に気づきました。女将がゆきの方に歩いて来ましです。「女将さん!来てくれたのですね!神様に願いが叶いました!」と、泣き出しました。

女将は、「ゆきさま、お待ちしておりました。どうか落ち着いてください。ご妊娠中の体ながら国のあちらこちらにいらっしゃった後で、お疲れでございましょう。馬から降りになって、お部屋にお戻りください。お風呂が沸いております」と、ゆきが馬から降りるのを手伝い、部屋へ連れて行きました。
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Post by richvh » Thu 02.08.2007 11:14 pm

Chapter 47 (principally corrected by furin, with a few corrections coming from ryokondo)

第四庶オ章
女将との会話

次の日、ゆきが朝ごはんを食べた後で、女将は、「昨日は、気が動転なさっていたようです。何かにお困りでしょうか。私に出来ることはございませんか」と、ゆきの前に座りました。

ゆきは、「私が元々女将さんの下で働いていたのですから、二人だけの時は、敬語を使わなくても結高ナすよ」と、ため息をつきながら、窓の外を指差しました。「外に出ている間は自由を感じました。でも城内にいる時は、籠の鳥みたい」

「何かをしようとすると、すぐに反感を買ってしまうし。狐子ちゃんがここにいた時は、だんだんよくなっている感じがしていたのですが。でも、狐子ちゃんは狐どのと一緒に遠くへ行ってしまいました。私が城に帰ってきた時、笑顔で迎えてくれる人はいませんでした」

女将は、「この狐子さんというのは、どんな人ですか」と尋ねました。

ゆきは含み笑いをしました、「人ではないんです。実は、狐子ちゃんは狐どのの娘です。人間のことにすごく興味があるから、常に人間の姿をしていますけど。とても明るくて、勇敢な女の子です。村に訪ねる間に鬼と遭遇した時、狐子ちゃんは狐の姿に戻り、たった一人で鬼と戦いました」

女将は、「狐子さんが狐の姿で鬼と戦ったのですか。奄ヘ、ゆき様が狐に化けて鬼を退治なさったと」と、自分の部屋に行き、日記を持って戻ってきました。「私が城で働き始めてから、ゆき様についてのお奄?ィにするたびに、それらをこの日記に書いて参りました。お読みください」

それからゆきは日記に書かれた奄?ヌみ始めました。順に目を通しながら、「ここの意味がさっぱり分かりません」とか、「ここの部分は狐子ちゃんのことです」とか、「これは私のしたことですが、事実と全く違います」と女将に言いました。


Edit: a few more corrections from furin

第四庶オ章
女将との会話

次の日、ゆきが朝ごはんを食べた後で、女将は、「昨日は、気が動転なさっていたようです。何かにお困りでしょうか。私に出来ることはございませんか」と、ゆきの前に座りました。

ゆきは、「私が元々女将さんの下で働いていたのですから、二人だけの時は、敬語を使わなくても結高ナすよ」と、ため息をつきながら、窓の外を指差しました。「外に出ている間は自由を感じました。でも城内にいる時は、籠の鳥みたい」

「何かをしようとすると、すぐに反感を買ってしまうし。狐子ちゃんがここにいた時は、だんだんよくなっている感じがしていたのですが。でも、狐子ちゃんは狐どのと一緒に遠くへ行ってしまいました。私が城に帰ってきた時、笑顔で迎えてくれる人はいませんでした」

女将は、「その狐子さんというのは、どんな人ですか」と尋ねました。

ゆきは含み笑いをしました、「人ではないんです。実は、狐子ちゃんは狐どのの娘です。人間のことにすごく興味があるから、常に人間の姿をしていますけど。とても明るくて、勇敢な女の子です。村を訪ねる間に鬼と遭遇した時、狐子ちゃんは狐の姿に戻り、たった一人で鬼と戦いました」

女将は、「狐子さんが狐の姿で鬼と戦ったのですか。奄ナは、ゆき様が狐に化けて鬼を退治なさったと」と、自分の部屋に行き、日記を持って戻ってきました。「私が城で働き始めてから、ゆき様についてのお奄?ィにするたびに、それらをこの日記に書いて参りました。お読みください」

それからゆきは日記に書かれた奄?ヌみ始めました。順に目を通しながら、「ここの意味がさっぱり分かりません」とか、「ここの部分は狐子ちゃんのことです」とか、「これは私のしたことですが、事実と全く違います」と女将に言いました。
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Post by richvh » Sun 02.11.2007 4:42 pm

Chapter 48 (some corrections from takashi):

第四諸ェ章
老中の助言

その日、若殿と老中との会議で、老中は、「あの子供を見つけた家来があの村の村長にお取立てなさったのでございますか」と聞きました。

若殿は答えました、「そうだ。ゆきの考えだった」

老中は続けました、「その家来の妻がその村に戻るのが好きではないようでございます。ゆき様の考えでしたので、ゆき様は彼女と話した方が良いかと存じます」

ゆきは、「私?でも、誰も私のことが好きではないようです」と言いました。

老中は、「城に到着してから、ゆき様はこの城の人たちとは付き合わないようでございますが、その奄?オている人たちは、ゆき様のことをよく存じてないと思います。もし、ゆき様が少しでも付き合いを持たれたら、そのような奄ヘ小さくなるでございましょう」と助言しました。

ゆきはため息をつきました。「では、その女の人と話してみます。今晩、私の部屋に来させてください」


Edit: corrections from furin

第四諸ェ章
老中の助言

その日の会議で、老中は、「子供を見つけたあの家来を、村の村長にお取立てなさったのでございますか」と聞きました。

若殿は答えました、「そうだ。ゆきの考えだった」

老中は続けました、「しかし、その家来の妻が、村に戻りたくないと垂オているようでございます。ゆき様のお考えだということでしたら、一度、ゆき様が彼女にお会いになってはいかがでしょうか」

ゆきは、「私?でも、誰も私のことが好きではないようです」と言いました。

老中は、「城に到着してから、ゆき様はこの城の者たちとお付き合いなさらないようでございますが、例の悪い奄?オている者たちは、ゆき様のことをよく存じていないのでしょう。もし、ゆき様が少しでも付き合いを持たれたら、そのような奄ヘ消えて行くはずでございましょう」と助言しました。

ゆきはため息をつきました。「では、その女の人と話してみます。今晩、私の部屋に来させてください」


Edit: minor correction from furin

第四諸ェ章
老中の助言

その日の会議で、老中は、「子供を見つけた家来を、村の村長にお取立てなさったのでございますか」と聞きました。

若殿は答えました、「そうだ。ゆきの考えだった」

老中は続けました、「しかし、その家来の妻が、村に戻りたくないと垂オているようでございます。ゆき様のお考えだということでしたら、一度、ゆき様が彼女にお会いになってはいかがでしょうか」

ゆきは、「私?でも、誰も私のことが好きではないようです」と言いました。

老中は、「城に到着してから、ゆき様はこの城の者たちとお付き合いなさらないようでございますが、例の悪い奄?オている者たちは、ゆき様のことをよく存じていないでしょう。もし、ゆき様が少しでもお付き合いを持たれましたら、そのような奄ヘ消えて行くはずでございます」と助言しました。

ゆきはため息をつきました。「では、その女の人と話してみます。今晩、私の部屋に来させてください」
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Post by richvh » Tue 02.13.2007 10:57 pm

Chapter 49 (first 2/3s or so corrected by furin):

第四暑繽ヘ
出会いの準備

ゆきが自分の部屋に戻った後で、女将と話しました。「女将さん、今晩、あの新しい村長の妻と会います。何か彼女のことを知っていますか」

女将は答えました、「彼女は子供が二人います。ゆき様のお怒りに触れたので、彼女は遠い村に送られる、という奄ェ広がっています」

ゆきは驚いていました。「私は彼女に怒っている?どういうわけで私が怒るのでしょうか」

女将は、「彼女はよく悪い奄?Lめているようです。今回は、ゆき様にそのことがばれてしまったと思っているでしょう」と答えました。

ゆきは尋ねました、「彼女と会う時、どうした方がいいと思いますか」

女将は、「まず、お茶をお点てになった方がいいかと存じます。それから、落ち着いて問題についておっしゃった方がいいかと存じます」と答えました。

ゆきは、「では、相応しい着物を選んでください。私が茶道具を準備します」と、準備を始めました。


Edit: corrections from furin:


第四暑繽ヘ
面会の準備

ゆきは自分の部屋に戻って、女将と話をしました。「女将さん、今晩、村長に任命されたあの家来の妻と会います。彼女のことで、何か知っていることはありますか」

女将は答えました、「彼女は子供が二人います。ゆき様のお怒りに触れたので、彼女は遠い村に送られてしまう、という奄ェ広がっています」

ゆきは驚いていました。「私が彼女に怒っている?どういうわけで私が怒るのでしょうか」

女将は、「しばしば悪い奄ェ広がっているのは彼女が原因のようです。今回は、ゆき様にそのことがばれてしまったと思っているのでしょう」と答えました。

ゆきは尋ねました、「彼女と会う時の助言は何かありますか」

女将は、「まず、お茶をお点てになり、心が落ち着いた後に、問題についてお話をなされば良いかと存じます」と答えました。

ゆきは、「では、相応しい着物を選んでください。私は茶道具を準備します」と、準備を始めました。
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Post by richvh » Sat 03.03.2007 1:00 pm

Chapter 50 (the first part has been corrected by furin):

第五緒ヘ
お茶会の会話

その晩、その家来の妻はゆきの部屋に行きました。彼女はそわそわしているようでした。「ゆき様、何か私についてお聞きであれば、それは出鱈目です。信じないでください」と言いました。

ゆきは、「ただ今お湯が沸きました。お茶を飲んだ後でゆっくり話しましょう」と、お茶を点て始めました。

お茶を楽しんだ後で、ゆきは、「あの村はあなたの故郷なのに、戻りたくないそうですね。どうしてなの?」と聞きました。

家来の妻は、「あそこに住んでいる時、鬼の襲撃をいつもお恐れになりました。夫と結婚した後、その村に全然戻らないと誓いました。この約束はこの城の中に周知なので、ゆき様も知っていると思います。それで、ゆき様について奄?ャす私を罰するために、その村に追放すると思います」と説明しました。

ゆきは、「そういうことを知りませんでしたよ。お兄さんの子供のことだけを考えていました。その子供はおじいさんの法定相続人なので、その村にある田んぼを相続しました。でも、彼らは若すぎるから、助ェに成長するまで、誰かが彼らのことに気を使わなければなりません。おじさんとおばさんがしなかったら、誰が良いのですか」と尋ねました。

家来の妻ははっと息をのみました。「兄の子供が孤児になったのですか。知りませんでした。彼らはここに来るべきでしょうね。ここにいるなら、育てやすくなるでしょう」

ゆきは首を振りました。「ここに育てるなら、農業のことを習いませんでしょうね。それに、彼らの保護者がここなら、誰が相続した田んぼを耕作しますか」

家来の妻は震えました。「でも、鬼が怖いです。他の鬼が来たら、どうしまそうか」

ゆきは、「殿は二頭の鬼の首を切り落とすのですよね。他の鬼が行くのなら、ぜひ殿も兵達と一緒にすぐに行って、前の鬼のように首を切り落とすに違いないでしょう。この頃の旅中、それぞれの村に早く行くために、殿は道の修理の手筈を整えました。心配しないでください」と、もう一度お茶を点てました。お茶をもう一杯楽しんだ後で、家来の妻は夫と一緒にその村に住むことにしぶしぶ同意しました。


Edit: corrections from furin (last couple of paragraphs still not corrected.)

第五緒ヘ
お茶会の会話

夜になり、その家来の妻はゆきの部屋に入ってきました。彼女はそわそわしていました。「ゆき様、私について何かお聞きであれば、それは出鱈目です。信じないでください」と言いました。

ゆきは、「ただ今お湯が沸きました。お茶を飲んだ後でゆっくり話しましょう」と、お茶を点て始めました。

お茶を楽しんだ後で、ゆきは、「あの村はあなたの故郷なのに、戻りたくないそうですね。どうしてなの?」と聞きました。

家来の妻は、「あそこで鬼の襲撃におびえながら暮らすことが、私にはとても苦痛でした。それで、夫と結婚した後は村に絶対戻らないと誓ったのです。この約束は城の人たちも知っていることですので、ゆき様も本当ご存知かと思います。今回私を村に戻すというのは、悪い奄?ャした私への罰でございますか」と聞きました。

ゆきは、「それは知りませんでした。私はただお兄さんの子供のことだけを考えていました。あの子達しかおじいさんの田んぼを相続する者がいないのです。でも、彼らは若すぎるから、助ェに成長するまで、誰かが彼らの面倒を見なければなりません。親類の中で、世話をしてくれる身寄りがありますか」と尋ねました。

家来の妻ははっと息をのみました。「兄の子供が孤児になったのですか。知りませんでした。彼らをここに呼び寄せてもよろしいでしょうか。ここでなら、私が育てることができます」

ゆきは首を振りました。「ここだと、農業のことを全然知らずに育つでしょうね。皆が城で暮らしたら、いったい誰が相続した田んぼを耕すのですか」

家来の妻は震えました。「でも、鬼が怖いです。他の鬼が来たら、どうしまそうか」

ゆきは、「殿は二頭の鬼の首を切り落とすのですよね。他の鬼が行くのなら、ぜひ殿も兵達と一緒にすぐに行って、前の鬼のように首を切り落とすに違いないでしょう。この頃の旅中、それぞれの村に早く行くために、殿は道の修理の手筈を整えました。心配しないでください」と、もう一度お茶を点てました。お茶をもう一杯楽しんだ後で、家来の妻は夫と一緒にその村に住むことにしぶしぶ同意しました。


Edit: final corrections from furin:

第五緒ヘ
家来の妻

夜になり、その家来の妻はゆきの部屋に入ってきました。彼女はそわそわしていました。「ゆき様、私について何かお聞きであれば、それは出鱈目です。信じないでください」と言いました。

ゆきは、「ただ今お湯が沸きました。お茶を飲んだ後でゆっくり話しましょう」と、お茶を点て始めました。

お茶を楽しんだ後で、ゆきは、「あの村はあなたの故郷なのに、戻りたくないそうですね。どうしてなの?」と聞きました。

家来の妻は、「あそこで鬼の襲撃におびえながら暮らすことが、私にはとても苦痛でした。それで、夫と結婚した後は村に絶対戻らないと誓ったのです。この約束は城の人たちも知っていることですので、ゆき様も当然ご存知かと思います。今回私を村に戻すというのは、悪い奄?ャした私への罰でございますか」と聞きました。

ゆきは、「それは知りませんでした。私はただお兄さんの子供のことだけを考えていました。あの子達しかおじいさんの田んぼを相続する者がいないのです。でも、彼らは若すぎるから、助ェに成長するまで、誰かが彼らの面倒を見なければなりません。親類の中で、世話をしてくれる身寄りがありますか」と尋ねました。

家来の妻ははっと息をのみました。「兄の子供が孤児になったのですか。知りませんでした。彼らをここに呼び寄せてもよろしいでしょうか。ここでなら、私が育てることができます」

ゆきは首を振りました。「ここだと、農業のことを全然知らずに育つでしょうね。皆が城で暮らしたら、いったい誰が相続した田んぼを耕すのですか」

家来の妻は震えました。「でも、鬼が怖いのです。他の鬼が襲って来たら、どうしたらいいのでしょうか」

ゆきは、「殿は、すでに二頭の鬼の首を切り落としています。次にまた鬼が来たら、殿はすぐに兵を率いて駆けつけ、前のように首を切り落として下さるに違いありません。今回の旅において、それぞれの村に早く行き来できるように、殿は道を修繕する手筈を整えました。心配しないでください」と、もう一度お茶を点てました。その後、家来の妻は夫と一緒にその村に住むことにしぶしぶ同意しました。
Last edited by richvh on Fri 03.09.2007 5:48 am, edited 1 time in total.
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